ChatGPT新機能「Intelligent UI」とは

OpenAIが2026年10月7日に発表した「Intelligent UI」は、ChatGPTが質問に合わせて地図、ボタン、図解、フォームなどを回答内に生成し、利用者がその表示を直接操作できる機能です。この記事では、Intelligent UIの詳細と、ChatGPTの回答がどのように変わるのかを紹介します。

回答に操作できる表示を生成

これまでのChatGPTは文章を中心に回答してきました。Intelligent UIでは、質問の内容に応じて、文章、画像、グラフ、押せるボタン、入力フォームなどを組み合わせた表示をChatGPTが作ります。

生成された表示は、読むだけではありません。利用者は回答内のボタンを押したり、項目を選んだり、数値などを変更したりして、表示内容の変化を確認できます。ChatGPTが返した画面を、会話の中でそのまま使えます。

地図や図解、小さな道具をその場で作る

公式ページでは、次のような例が紹介されています。

  • ロードトリップの経路と立ち寄り先を地図で見る
  • 料理の手順と時間配分を並べて確認する
  • 自転車の部品を選び、それぞれの役割を図で学ぶ
  • 数学や経済の仕組みを、条件を変えながら理解する
  • 貯蓄額を試算する計算機や、食事代を分ける道具を作る

たとえば、自転車の仕組みを質問すると、ChatGPTはフレーム、車輪、駆動系などの選択ボタンを備えた図解を回答として生成できます。利用者が部品を選ぶと、その部分の役割を詳しく確認できます。

参考:ChatでAstra・高を使って作成した画面

以下の2枚は、ChatでAstra・高を使って作成した同じ回答の上側と下側です。公式発表で案内されたSol/Lunaの実証画像ではありません。

参考画面では、7段自転車の図で「後ろのギア」が青く選択され、図中の後ろギアと役割説明が対応して表示されています。

7段自転車の全体図で「後ろのギア」が青く選択され、後輪のギアと説明が表示されたChatの画面。

参考:ChatでAstra・高を使って作成した図解。自転車の全体図と「後ろのギア」の選択状態。画像を押すと原寸で確認できます。

その下には段数1〜7の選択欄があり、3を選んだ表示では、後ろ22歯・前42歯・ペダル1回転に対して後輪1.91回転という関係が示されています。

使う段数の3が青く選択され、前42歯、後ろ22歯、ペダル1回転に対して後輪1.91回転と表示されたChatの画面。

参考:ChatでAstra・高を使って作成した図解。同じ回答の下側にある段数3の表示。画像を押すと原寸で確認できます。

貯蓄の計算では、ChatGPTが金額や期間を変更できる計算画面を作り、利用者は生成された画面を操作して結果の違いを試せます。

質問に合う回答形式を選ぶ

すべての回答が操作画面になるわけではありません。OpenAIは、GPT‑6が質問に応じて文章、画像、操作要素を組み合わせ、簡単な文章が適している場合は文章で回答すると説明しています。

比較なら項目を横に並べ、仕組みの説明なら操作できる図解を使うなど、内容に合う形式をChatGPTが選びます。表示は回答の生成とともに段階的に現れる仕組みです。

利用条件と提供時期

2026年10月7日の公式発表では、GPT‑6とIntelligent UIをChatGPTのChatタブへ以下の日程で順次提供すると案内されています(公式ページ確認:2026年10月13日)。

  • 2026年10月7日からPlus、Pro、Business、Enterpriseへ世界展開を開始
  • 2026年10月8日からFree、Goへ展開を拡大
  • Enterpriseでは管理者設定によって利用可否が異なる
  • Plus、Pro、Business、EnterpriseはGPT‑6 Sol、FreeとGoはGPT‑6 Lunaが基盤

この発表はChatタブが対象で、WorkやCodexのモデル変更を案内するものではありません。「展開を開始」は全利用者へ同時に表示されたことを意味せず、利用できるプランでも反映時期が異なる可能性があります。

Intelligent UIにより、ChatGPTの回答は文章を読むだけでなく、地図で経路を確かめたり、図の項目を選んだり、条件を変えて結果を比べたりできる表示へ広がります。表示内容が正しいか確認する必要がある点は、通常のAI回答と同じです。

出典